医療が進歩している現代でも完治を見込むことができない疾患はたくさんあります。その1つが染色体異常でしょう。染色体異常は先天性の疾患なので、治療方法がありません。短命ということもあります。積極的な治療を受けさせて延命を希望するという親もいるでしょう。しかしその場合、子どもが人間らしく生きる権利を奪ってしまうと言う可能性があります。自分の意思で食べることも排泄をすることも出来ない、感情もないということになってしまうと、それが人間らしい生活なのかと言われると悩んでしまうでしょう。家族と短い時間を有意義に過ごすために延命治療を受けさせることは辞めたいと考える親も多いです。親自身がどうしたいのではなく、その子ども自身がどう考えているのか、ということを最優先で考慮をする必要があります。それが子どもの幸せを考えるということに繋がるのかもしれません。痛い、辛いという感情を持たせるのは悲しいですし、可愛そうなことです。